１ 事業活動方針
宮大工育成事業で若手宮大工育成を行うとともに、一般の建築大工や市民の方に向けた講座も実施する。任意団体である宮大工木造技術継承協会を横浜市NPO法人登記をする。宮大工と地域の職人十職（注１）を中心に産学官民が連携した地域創生の取組でもある「地材地匠」（注２）による神社仏閣の建築・維持管理の仕組みづくり及び実践を発展させるほか、地域の神社仏閣その他の歴史的建造物の維持継承に協力する取組及び宮大工の技術の魅力発信・普及・活用の取組の拡充を図る。
２ 事業内容
（１）特定非営利活動に係る事業
① 宮大工育成・宮大工技術継承事業
ア 宮大工を志す方向け（上級コース）
・内 容 宮大工育成事業の運営、認定・資格証発行
・日 時 通年
・場 所 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣・歴史的建造物内、
・従事者人員 ３人
・受益対象者 宮大工を志す方 ８人（一期生４人、二期生４人） ※困難を抱える 若者の受け入れも検討。その他（見学や企業研修などに参加される方）
イ 建築大工向け 宮大工による技術向上指導（中級コース）
・内 容 一般の建築大工を対象とする技術向上講座の開催、認定・資格発行
・日 時 年２回（各回４か月）
・場 所 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣・歴史的建造物内、
・従事者人員 ３人
・受益対象者 技術向上を目指す建築大工の方 12人（各回４名×３回）
ウ 市民向け 宮大工によるDIY講座（初級コース）
・内 容 一般市民の方を対象とするDIY講座の開催、認定・資格発行
・日 時 年３回（各回４か月）
・場 所 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣・歴史的建造物内、
・従事者人員 ３人
・受益対象者 DIY技術向上を目指す市民の方 12人（各回４名×３回）
② 産学官民医と職人連携地域活躍促進事業
・内 容 神社仏閣の建築・維持管理が「地材地匠」で行われるための仕組みを関係者の協力・参加を得て作り、産学官民医SDGｓ連携で実践する。文化的建造物と地域を宮大工の技で結び、産学官民医連携型の地域創生型ニュービジネスモデルとして横浜・神奈川からスタートし、日本全体の活気を上げることにもつなげていく。「おかかえ宮大工とおかかえ職人十職システム」
・日 時 通年
・場 所 横浜近郊の神社仏閣・歴史的建造物内、
・従事者人員 20人
・受益対象者 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣若しくは
歴史的建造物所有の団体 １団体×３回
宮大工と職人十色※シルバー人材や障害をお持ちの方の雇用・活躍も含む。
③ 地域神社仏閣・歴史的建造物維持継承協力事業
・内 容 維持継承の危機にある地域の神社仏閣やその他の歴史的建造物に対して、相談・設計・施工・耐震・研究・工事代金の補助金制度・保存協力・維持資金応援・年間業応援等の維持継承に向けた協力を産学官民ローカルSDGs連携で行う。絶滅寸前の古来伝統技術の研究と技術復刻を行う。
・日 時 通年
・場 所 横浜近郊の神社仏閣・歴史的建造物内、
・従事者人員 100人（ボランティアを含む）
・受益対象者 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣若しくは歴史的建造物所有の団体
④ 宮大工技術魅力発信・普及・活用事業
・内 容 世界最高峰の宮大工木造技術は元祖カーボンニュートラルであり、一般市民や世界各国からの理解・共感を促進するため、産学官連携民の上、宮大工の技術の魅力と社寺建築や日本建築の日本文化を国内外に発信（宮大工アート、宮大工ツーリズム、宮大工神社仏閣歴史的建造物での茶の湯、和楽器演奏などのチャリティーイベント開催）するとともに、 宮大工の技術による建築の普及や古建築・空き家の再生活用、宮大工による神社仏閣ユニバーサルデザイン参拝バリアフリー計画を行う。
宮大工による森林保護・間伐材事業・植林活動。
・日 時 通年
・場 所 横浜近郊神奈川県内の神社仏閣・歴史的建造物内、
日本国内、国外
・従事者人員 ５人
・受益対象者 市民、国内外からの観光客・修学旅行生・企業研修等 障害をお持ちの方100人以上
３ 事業実施体制
（１）会議に関する事項 通常総会５月開催 理事会 年12回開催
（２）事務局体制 事務局長 市川 千里
（注１）「職人十職」とは、神社仏閣の建築・維持管理に関わる大工、石工、左官、彫師、庭師、鳶、屋根職人、建具職人、畳職人、電気水道技術者、茅葺職人、漆職人、等を指す。
（注２）「地材地匠」とは、地域の材木や材料を使って地域の職人が施工し森林保護をする。（本事業における地域の材木には、横浜にとっての水源地帯の森林から間引きした間伐材を含む。）小規模事業者連携型のローカルSDGｓに該当。
令 和 ５ 年 度 事 業 計 画 書
横浜市特定非営利活動法人 宮大工木造技術継承協会
